炊飯器が壊れた日、
「ああ、もう何年もがんばってくれてたもんね」とつぶやいて、
ぽっかり空いた台所に、少しだけ淋しさが残りました。
次はどうしようかと迷って、思い切って選んだのが、ストウブのお鍋。
はじめて火にかけたときは、
なんだかごはんを炊くというより、「向き合う」ような感覚だったな。
湯気の立つ音に耳をすませて、
火加減を気にしながら、そっと見守る時間――
それはちょっと手間だけど、
「ちゃんと炊けたよ」と知らせてくれるような、
ふっくらとしたごはんに出会えました。
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ふと思い出したのは、
実家の台所で、いつものようにごはんをよそっていた母の横顔。
たぶん、あの頃のわたしは、
「毎日同じで退屈だな」なんて思っていたけれど、
あの炊きたての湯気の中には、
見えない手間と、変わらない愛情が詰まっていたのかもしれない…。
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いまのわたしも、同じように
毎日台所に立って、ごはんを炊いています。
大きなことはできないけれど、
ちゃんと食べて、ちゃんと眠って、
だれかの今日が、ほっとできるように。
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あたたかいごはんをよそいながら、
母の横顔を、ちょっとだけ思い出しました。
そんな一日も、悪くないなと思える、母の日の夜でした。

このブログは、パソコンに詳しくない50代のみぃでも使えているサーバー「ConoHa WING」とテーマ「 AFFINGER6」で作っています。むずかしそう…と思ってたけど、意外と大丈夫で、少しずつ楽しみながら続けられています。